ネット社会では国家も企業も個人も確信犯的いい子ぶりっこになる【藤森かよこ】
それがもっと厄介な方向に行く可能性もあるにはあるが・・・
■ネット社会では国家も道徳的にならざるをえない
ネット社会では、いずれは、 政府や国も評価public imageを向上させないと、優秀で志のある人ほど国政に参加しない。政治家に問題があると、ネット世界で、そのマイナス評価は氾濫し、政治家全体の評価が下がる。政治家の社会的評価が下がれば、人材は政界には来ない。
また、良い評価をされている国であれば、国際社会で発言力を高めることができる。いくら国内が繁栄していても、それだけでは評価されない。世界に貢献していることをアピールすることによって、高い評価public imageを獲得することが国益となる。
かつてのアメリカは、自由と民主主義という大義実現のリーダーとして、国際社会における評価public image が高かった。それが、第二次世界大戦後の世界の覇権国になれた理由のひとつだった。
しかし、ネット社会の発展により、その黒歴史や闇が陰謀論を超えて世界中に知れ渡った。世界覇権国としてのアメリカの凋落の理由はいくつかあるが、評価public imageの悪化も大きな理由だ。
だから、日本の評価public imageを高めるのが、「これこれこういう貢献を世界にできます」とアピールすることが、軍事力とともに日本の安全保障の大きな要になる。
中国がほんとうに世界覇権国になる気ならば、中国政府は、中国の評価public imageを向上させることについて着々と実行準備しているに違いない。人類社会に貢献できる価値観を示し、実践し、その成果を公開しないと、世界のリーダーにはなれない。
■ネット社会では個人も道徳的になるしかない
ネット社会で低い評価を与えられ、批判され否定されると、個人の社会的生命が絶たれることも起きる。だから悪いことはできない。悪いことをしてしまったら、すぐに謝罪し償うことによって、ネット社会世論の支持を得なくてはならない。
池袋で自動車を暴走させて歩行者を殺傷しても逮捕されなかった上級国民は、ネット界で晒され批判され続けて、ついには自分が起こした交通事故の責任を認めた。
旭川市立北星中学校の元校長や教頭や担任教員は、その無責任な言動がネットで晒されて、顔も住所も暴露された。
今までなら、彼らは自分たちの行為を隠蔽できたのに。大手メディアが報道しなければ、起きなかったのと同じだったのに。今では、大手メディアがSNSで炎上している問題に牽引され報道する。
企業にしろ、公的機関にしろ、個人商店にしろ、個人にしろ、悪いことをするのが非常に難しくなっている。誰かがSNSに書いて暴露するから。
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